宝くじ戦争―戦後の日本を救ったのは宝くじだった (新書y)



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宝くじ戦争―戦後の日本を救ったのは宝くじだった (新書y)
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宝くじ=金融商品の面白さにはまった勧銀(現みずほ)行員と・・・

ギャンブル性を孕んでいない商品というものが、
生活雑貨であれ、存在していない以上、

宝くじという一つの金融商品、
いわば、先延ばしされた幸運の先物買いを推奨していく過程には、

第二次世界大戦下にあった日本の誇りがかかっていた、
と言えば、格好はつくものの、実際にはギャンブルに頼った戦争だったわけで、
そこら辺の容量の悪さは当時の軍隊ビジネスモデルの弱点だったと言われても仕方がない。

この宝くじに目を付けたのは片岡一久という人で、
彼の動向を通して、当時の政府・軍隊・銀行の動きを知ることができる。

戦争遂行に必要な資金を、市中にダブついていると思われるところから
ギャンブルに見せかけて、また「宝くじ」という名目で、
うまいこと回収していく、というやり方は、

その後、税金システムと、特定税制という形で、
また、金融機関や証券会社、生命保険や損害保険という業界では、

当たり前のように新たな「宝くじ」=金融商品という形で、
資金を回収しているので、

宝くじを通じて、金融商品とは何かを考えるうえでは、
なかなか有益な一冊。
(本筋の読み方とは相当に違っているかもしれない)

個人的には、終戦後の混乱期に活躍した主役たち

 1 テキ屋
 2 やくざ
 3 在日中国人・朝鮮人
 4 復員兵

の動向に目を奪われてた。

社会を大混乱に陥れることもできるし、
またその反対に、社会秩序の安定化を図ることもできる存在、

こうした両面価値を孕んだ主人公たちに対して、
政府や官僚はどう対処していったのか、興味が尽きない。



洋泉社







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